「黒たーん。先に行っててくれないかなー」

「なんでだ」
「秘妖さんにね、ちょっとお願いがあってー」
「・・・・」

「・・・早くしろ」
「はーい」
・・・どうして
どうして
どうして・・・?
どうして

助けたの
・・ねぇ どうして・・・

邪魔 するな
オレなんかに――
殺されたく ないでしょう
+
あの時、黒様が最大の手加減をもってファイさんを助けたとしても
あれだけの距離を飛ぶということは、肋骨いっててもおかしくない。
という昔からの考えをやっと形にできました。
ファイさんに対して酷いのはいつものことです。私ですから!(…)
黒鋼は気付いててもまだ当時は踏み込めなかったのでファイさん残して小狼たちの元へ。
おそらく扉前で待ってたんです。だから同時に入ってきたんです。ね。
ファイさんの口調が難しい。
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